見上げると [花のコト]
藤の花が揺れていました。
「風に散る」→「風散」→「フジ」とも言われるそうですが
ほんとに五月の風が似合う花ですね。
花言葉は「歓迎」「恋に酔う」「陶酔」「決して離れない」
う~ん…いい言葉ばかりですね。
まっ、どれも自分には、まったく縁のない言葉ですけど(笑
あっ、「陶酔」じゃなく「泥酔」なら経験ありますけど…
この時期は、あちこちで目にしますけど?
以前は、それほどでもなかったような気がするのは、気のせいかな…
子供の頃は、「藤」は生活の道具として見てたからでしょうか?
父が畑の近くの雑木林から、切ってきた藤の蔓を
器用に長さを揃えて、太いものは縦に裂いて
縄の代わりに、縛ったり繋いだりするのに使っていたのを覚えています。
大事な生活必需品だったんです。
きっと、もうそんなことする必要はなくなって…
藤の蔓を切る人なんていないから、藤の蔓も伸び放題なんでしょうね。
藤にとっては、安心できる状況ですけど…
巻き付かれる木にとっては、どうなんでしょうか?
人の手が入らない里山は、姿を変えていくことになります。
ちなみに…蔓の巻き方ですけど
「野田藤」の蔓は「右巻き」、「山藤」は「左巻き」とか?
今度、蔓の巻き方も実際に確かめてみたいと思います。
藤の花で連想するのは、 正岡子規の歌です。
「瓶にさす 藤の花ぶさ みじかければ 畳の上に とどかざりけり」
病床から眺める藤の花…藤は「不治」の病の自分自身。
短くて届かない…自らの人生…届きそうで届かない願い。
いろんな想いが胸に浮かんでは消えます。
そんな人間のことなんか
藤の花は、やさしい色で知らん顔です。
五月の風に気持ちよさそうに揺れています。
「喪ごころに言葉こもらふ藤の下」文挾夫佐恵
今日も訪ねてくれてありがとうございます。
風に心が揺れているあなた
明日は、その心を支える誰かが現れますように…
おやすみなさい
もう藤の季節ですねぇ〜。
by achami (2010-05-09 00:04)
岩手の北西部は今桜が満開です。
もう少しすれば藤の花も咲き始めます。
グスコさんの季節の頼りを追いかけますね。
by noel (2010-05-09 07:14)
こんばんわ♪
私も昨日、銚子の方まで出掛けたので、高い木に巻きついている藤の花をいっぱい見ました。
藤棚しか見た事のなかった私には不思議な景色でした。
この記事を読んで(^o^)/ナットクしました。
by ほんのり (2010-05-09 20:11)
花のシャワーですね~
「風に散る」→「風散」→「フジ」・・・う~ん なるほど!
by タックン (2010-05-09 20:25)
連休中の鎌倉の山で、藤色と白色の藤がたくさん揺れていました。
香りもありますよね。
奥多摩の景信山では、この時期、野草のてんぷらに藤の花が入っていました。
by selybar (2010-05-09 21:15)